ダージリンオータムナル
ダージリンオータムナルを飲んでみました。
マーガレットホープ茶園のものです。(茶sasa茶)
ところで、「オータムナル」ってなんだろう?
実は紅茶について何にも知らないので
ちょっと調べてみました。
- まずはダージリンについて
ダージリンはインドの北東部、
ヒマラヤ山麓の山岳地帯に位置する産地の名前です。
高い所では標高2000mにまでなります。
19世紀中頃からイギリス人の元で紅茶作りが始められました。
ダージリンは高地の変わりやすい気象条件のため
山あいのお茶ならではの独特な香りと、薄い水色、
すっきりとした味わいが特徴の紅茶になっています。
世界三大紅茶の一つで「紅茶のシャンパン」ともよばれています。
総ての紅茶の生産量の5%以下という、とても希少な紅茶です。
独特な香りとクオリティのため、高値で取引をされています。
- ダージリンの種類
ダージリンには、春に摘むファーストフラッシュ
夏に摘むセカンドフラッシュ
秋に摘むオータムナル
の三種類があって、同じ産地でも摘まれる季節によって、
味も香りも全く違ったものになります。
☆ ファーストフラッシュ First Flush (春摘み)
インドの北部では、冬の間お茶の樹は休眠期間です。
春になって雨季に入ると新芽が出始めます。
その後3月〜4月に採れる紅茶、
春摘みの紅茶がファースト・フラッシュです。
「一番茶」だけの意味ではないようです。
水色は緑茶にも似た色やハニーイエローなど
優しい色合いで、赤くはなりません。
瑞々しくクセのない味わいで
香りも春の芽吹きを思わせる
爽やかなGreenish(グリニッシュ)な感じが特徴です。
それにフルーティーな香りや花の香りが重なります。
香りのファースト・フラッシュといわれています。
生産量が少なく、市場価格は高めです。
☆ セカンドフラッシュ Second Flush (夏摘み)
5月末〜6月頃乾期を迎えると、
その年の2回目のクオリティシーズンになります。
この時期に摘まれた紅茶のことをセカンドフラッシュといいます。
産地本来の特長が最も良くあらわれる茶葉です。
味にコクがあります。
「マスカットフレバー」と 呼ばれる
独特の香りと甘さが特徴です。
ファーストフラッシュは緑がかっていましたが、
セカンドフラッシュの茶葉は褐色、
水色(すいしょく)は深い琥珀色になります。
味のセカンド・フラッシュといわれています。
☆ オータムナル Autumnal (秋摘み)
夏、北インド周辺にはモンスーンが訪れます。
この時期にお茶の樹は日照と雨の恵みによって
養分をたっぷり蓄えます。
10〜11月初旬にかけての乾季に
その年最後のクオリティシーズンを迎えます。
秋に摘まれる葉は、オータムミルと呼ばれます。
味は強めで少し渋くなって、
紅茶らしい紅茶になります。
芳醇でまろやかな味わい深さが特徴で、
セカンドフラッシュを優しくした感じですが、
セカンドフラッシュにもまけない
フルーティーなオータムナルが作られる事もあります。
オータムナルは、比較的手頃な価格で
ダージリンのおいしさを楽しめる紅茶です。
そして11月中旬になると、
急激な冷え込みでお茶の樹は休眠期間に入いって、
一年の収穫が終わります。
…とまぁ、いくつかの紅茶のサイトを巡って
知っておきたいことだけを
まとめてみました。
やっぱり私はセカンドフラッシュが好きだなぁ。